「遺品整理っていくらかかるの？」「できるだけ安く済ませたい…」
そんな不安を感じている方のために、
この記事では、遺品整理を安くするための7つの方法をわかりやすく解説します。
自分でできる工夫や、業者選びのコツ、実際の節約事例なども紹介していますので、遺品整理で後悔しないために、ぜひ最後までご覧ください。
遺品整理の費用を安く抑える7つの具体的な方法
ここでは、遺品整理の費用を安く抑える7つの方法をご紹介します。
- 自分でできる範囲を事前に片付ける
- ゴミは自治体の処理場に直接持ち込む
- 家具・家電はリサイクルショップに売る
- ネットの買取サービスを活用する（フリマ・宅配買取）
- 遺品整理業者に買取も依頼する
- スケジュールに余裕を持って値引き交渉する
- 必ず3社以上に相見積もりを取る
それぞれ詳しく解説します。
① 自分でできる範囲を事前に片付ける
不用品の量を減らすだけで、業者の作業時間と人件費が削減されます。
衣類や紙類など分別しやすい物から始めて、必要最低限の整理を済ませておくと◎。
大きな家具や重たい家電など、自分で運べない物だけを業者に任せるスタイルが費用節約の鉄則です。
② ゴミは自治体の処理場に直接持ち込む
自治体の清掃工場に直接ゴミを持ち込めば、処分費用が格安になります。
例えば50kgで150円程度など、業者に依頼するよりはるかに安価です。
ただし、搬送手段や時間が必要になるため、家族と協力して行うとスムーズです。
③ 家具・家電はリサイクルショップに売る
リサイクルショップは大型家電や家具を引き取ってくれる上、状態が良ければ買取価格もつきます。
特に冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンなどの「家電リサイクル法」対象品は、通常は有料処分ですが、リサイクルショップなら無料＋お小遣いに。
処分費を0円にできるチャンスです。
④ ネットの買取サービスを活用する（フリマ・宅配買取）
フリマや宅配買取などネットの買取サービスを活用すると安く抑えることが可能です。
たとえば、メルカリやヤフオク、宅配買取（ハードオフ・楽天買取など）を活用すれば、思い出の品を現金化しつつ、処分費用も抑えられます。
状態の良い雑貨・楽器・家電・ブランド品などは高く売れる可能性も。
時間や手間はかかりますが、収益が発生するのは大きなメリットです。
⑤ 遺品整理業者に買取も依頼する
業者によっては遺品整理と同時に買取サービスも提供しており、作業費用から買取金額を差し引いてくれます。
「片付けも買取もまとめて任せたい」という方におすすめ。
業者によっては、1万円〜10万円以上の買取が適用された事例もあります。見積時に「買取対応可能か」も確認を。
⑥ スケジュールに余裕を持って値引き交渉する
作業日を業者の都合に合わせると、値引きに応じてもらえることがあります。
たとえば「月末までに終わればOK」など、少し余裕のある日程を提示することで、業者も空いている日に作業を入れやすくなり、値引きにつながりやすくなります。
早めの相談が、費用を抑えるポイントです。
⑦ 必ず3社以上に相見積もりを取る
相場を知るためにも、複数業者からの相見積もりは必須です。
料金やサービス内容、対応の丁寧さを比較でき、悪徳業者を避けることにもつながります。
同じ条件でも1社だけだと高額請求に気づけないため、「手間を惜しまず3社以上」に声をかけることが、結果的に一番の節約になります。
遺品整理の費用はどれくらいかかる？相場を徹底解説
遺品整理の費用は、部屋の広さや不用品の量、地域、業者によって大きく異なります。
目安を知っておくことで、適正価格かどうか判断でき、無駄な出費を避けることが可能です。
ここでは、間取り別・地域別・オプション別に費用の目安を詳しく紹介し、さらに費用が高くなる要因についても解説します。
間取り別の料金目安
遺品整理の費用は、部屋の広さによって決まるのが一般的です。
以下の表は、おおよその作業人数と時間も含めた間取りごとの料金相場です。
| 間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
|---|---|---|---|
| 1R・1K | 30,000～80,000円 | 1〜2名 | 1〜3時間 |
| 1DK | 50,000～120,000円 | 2〜3名 | 2〜4時間 |
| 2DK | 90,000～250,000円 | 3〜5名 | 3〜6時間 |
| 3LDK | 170,000～500,000円 | 4〜8名 | 5〜12時間 |
地域別の料金相場
遺品整理の費用は、同じ間取りでも地域によって異なります。
都市部ほど人件費や処分費が高くなりがちです。
以下は、2LDKの整理を依頼した場合の地域別相場の一例です。
| 地域 | 相場（2LDK） |
|---|---|
| 北海道・東北 | 15〜25万円 |
| 関東 | 20〜30万円 |
| 中部・関西 | 18〜28万円 |
| 中国・四国 | 17〜27万円 |
| 九州 | 16〜26万円 |
オプション料金（特殊清掃・ハウスクリーニング等）
基本料金に加えて、遺品整理ではオプションサービスが発生する場合があります。
特殊清掃やハウスクリーニングは、衛生状態や売却前の整備に欠かせないケースもあり、別途料金がかかります。
- 特殊清掃：30,000円〜
- ハウスクリーニング：15,000円〜
- 遺品の買取査定：無料（買取価格で費用を相殺）
事前に必要なオプションを確認しておくことで、後からの追加費用を避けることができます。
費用が高くなる要因とは？（物量・階数・駐車場の有無など）
遺品整理の費用は、単に部屋の広さだけでなく、現場の状況によっても大きく変動します。
以下のような条件が揃うと、追加料金が発生するケースがあるため注意しましょう。
- 不用品の量が多い（特に大型家具や家電）
- 高層階でエレベーターがない
- トラックを停める駐車スペースがない
- 処分困難物（医療器具・危険物等）がある
現地調査の際には、これらの状況を正確に伝え、見積もりに反映してもらうことが大切です。
遺品整理を安くする際に注意すべきこと
遺品整理を安く済ませたい場合でも、「安さ」ばかりを追求すると後でトラブルになる可能性があります。
ここでは、遺品整理を安くする際に注意すべき3つのポイントを解説します。
追加料金の発生条件を事前に確認する
作業後に「追加で○万円かかります」と言われるトラブルを防ぐためには、契約前に追加料金の条件をしっかり確認することが重要です。
よくある追加料金の例としては、
- 予想よりも物が多かった場合
- エレベーターがない建物での搬出
- 処分が難しい品物がある場合 など。
契約前に「どんなときに追加費用がかかるのか」を事前に質問し、書面で確認しておきましょう。
回収・処分できない物を確認する
すべての遺品が業者に処分してもらえるとは限りません。回収・処分できない物を事前に確認しましょう。
たとえば、医療機器・薬品・危険物・ペットの遺体などは、対応不可または別料金になるケースが多いです。
また、大型ピアノや金庫などの重量物も対応外の場合があります。依頼前に「これは処分してもらえる？」と必ず確認しましょう。
見積書の内訳を細かくチェックする
「一式で〇万円」といったざっくりした見積書では、何にいくらかかっているのかが分からず、後から不要な費用を上乗せされるリスクがあります。
信頼できる業者は、作業内容ごとに内訳を明記し、質問にも丁寧に対応してくれます。
契約前には、内訳のある詳細な見積書を必ずもらいましょう。
安くても失敗しない！遺品整理業者の選び方
ここでは、安くても失敗しない！遺品整理業者の選び方をご紹介します。
以下の4つのポイントを押さえて選べば、失敗するリスクを大きく減らせます。
料金体系が明確か（見積もりが詳細か）
まず確認すべきは、料金体系が明確であるかどうかです。
信頼できる業者は、作業内容ごとに細かい見積もりを提示し、追加料金の有無についても事前に説明してくれます。
逆に「一式●万円」などざっくりした見積もりだけでは、後から高額請求されるリスクがあります。
見積書の内訳が明瞭な業者を選びましょう。
遺品整理士が在籍しているか
初めての遺品整理や不安があるなら、遺品整理士がいる業者が安心です。
遺品整理士が在籍している業者は、正しい仕分けや処分だけでなく、遺族への配慮も行き届いた対応が期待できます。
遺品整理士は、遺品の取り扱いや法律知識に精通した専門資格を持つ人です。
特に、遺品に思い入れがある場合や、どう進めればいいか不安な方には、資格保有者がいる業者を選ぶのが安心です。
廃棄・買取の許可を取得しているか
遺品の処分や買取を依頼する際は、「一般廃棄物収集運搬許可」や「古物商許可」などの法的な許可を持っている業者を選ぶことが大切です。
無許可業者に依頼すると、違法行為に関わるリスクがあるだけでなく、依頼者自身が責任を問われる可能性もあります。
依頼前には、公式サイトや見積書に許可番号が記載されているかをしっかり確認しましょう。
口コミ・評判・対応の丁寧さを確認
実際に利用した人の口コミや評判は、業者選びの大事な判断材料です。
料金の分かりやすさ、スタッフの対応、作業の丁寧さなど、リアルな声から多くの情報が得られます。
また、見積もり時の対応が親切かどうかも重要なポイント。
最初のやり取りで不安を感じたら、その業者は避けた方が無難です。
遺品整理を安く済ませた実例を紹介
実際に遺品整理の費用を抑えられた人たちの具体的な事例を紹介します。
これから遺品整理を考えている方にとって、実例はとても参考になるはずです。
事例①：自分で片付け＋最小限の業者利用
ご家族が3LDKの一部を自分たちで整理し、不用品を減らしたことで、業者への依頼は最低限に抑えられました。
最終的な費用は約5万円程度と、一般相場より大幅に安く済んでいます。自治体の粗大ごみ回収も活用し、作業は1日で完了。
自分で動ける範囲を片付けることで、業者の作業量＝費用が確実に減らせる好例です。
事例②：買取で費用を大幅カットできたケース
遺品整理費用が当初は7.5万円の見積もりでしたが、業者が貴金属や未使用家電などを1.2万円で買い取ったため、実質6.3万円で依頼完了。
特にブランド品やアンティーク家具、状態の良い家電がある場合は、買取サービスを活用することで出費をグッと抑えることができます。
買取額が高ければ「実質無料」も夢ではありません。
まとめ：賢く準備すれば、遺品整理は安くできる
遺品整理は「業者にすべて任せると高くなる」という印象がありますが、事前にしっかり準備し、工夫をすれば費用は大きく抑えられます。
- 自分で整理できる範囲を進める
- 買取やリサイクルを上手に活用する
- 信頼できる業者を比較して選ぶ
これだけでも数万円〜数十万円の節約につながります。
また、見積もりの内訳を確認し、追加料金や処分できない品について事前に把握しておくことは、後悔しないための大切なポイントです。
安さだけでなく「安心・信頼できる対応」をしてくれる業者を選び、故人への敬意も忘れずに、無理のない範囲で費用を抑えていきましょう。